キジ猫のミナコ☆メス猫

キジ猫☆三男三郎☆メス猫

 ミナコ
 
メス猫ミナコとの出会い

笑顔が素敵なデブちゃんの、大好きだった亡き祖父の名前は、三男三郎と書いてみなさぶろう。

私はこの名前が気に入っていたので、メス猫だったが拝借しました。

キジのミナコが、我が家に来たのは、ニャーが亡くなってから、半年後のことです。


 

ミナコの出生は11年前の4月か5月の頃、我が家の近くにあった、空き家の縁の下。

兄弟の毛色は、茶と白のブチが2匹、母親の三毛を受け継いだのが1匹、そしてキジ猫が1匹。
このキジ猫がミナコで、4匹で生まれた中の一番元気のいい子でした。

いつの間にか茶白が居なくなって、三匹で母猫の近くで、クンズホグレツして遊ぶ姿は本当に
可愛かったのですが、もう一匹の茶白に目の異常が現れ、そして片目がふくれ上がり、
幽霊のお岩さんの様になりながら、母親のお腹に首をつっこみオッパイを飲んでいます。

他の猫に病気が移らないか心配でしたが、いつの間にか、また居なくなりました。

そのうち、一番元気だったキジ猫のミナコが母や兄弟から離れているときが多くなり、
明らかに具合が悪そうで、確認しようと近ずくと逃げるので、会社の勤めの行き帰りに
見守っていました。

何日か経つと、近ずいても逃げる力も無くなっていました。

出勤の朝、あっ、まだ生きている。帰りも、あー、まだ生きていでくれた。
誰か、お医者に連れて行ってくれないかなーと祈る日々。一度病院に連れて行こうかと思った事が
あったけど、そのまま飼う事になる気がして実行できないでいました。

子供のころからの夢だった、長毛種を飼いたいと強く望んでいたのと、キジ猫だけは飼いたくない
毛色だったからです。

そんなある朝、やっと生きてる姿を目にして、今日、医者に連れて行かなければ、
一生後悔すると思いました。

今日の帰りに生きていたらお医者さんに連れて行こうと決心して、急いで帰ってきたら、
まだ生きていました。
 

半年前に死んだ、ニャーが診てもらっていた病院しか知らなかったので、いやでしたが
連れて行くと診療時間が18時までになっていて、5分過ぎていました。
何度、呼び鈴を押しても応答が有りません。たった5分過ぎただけなのに…。

何処に連れて行ったら良いのかと、途方にくれていた時、近所のおばさんに遇い、
一駅先の病院を教えていただきました。
そこは午後7時迄やっていて、やっと間に合いました。

診察し終えた先生の言葉は、もうこの猫はダメですよ、治療しても無駄です。でした。

ノラに生まれて、このまま死んでしまったらあまりにも可哀相。診察台の上で何か目で訴えてる
ようにみえ、おもわず涙が出てしまいました。私は無駄でも良いので、注射の一本でも射って
下さいと、先生にお願いしました。

先生は、注射と効きめは同じなのでと言いながら、薬を飲ませてくれ、野良猫なので治療費は
いいですといって下さいました。

元の場所に置く訳にもいかないので、家に連れて帰りました。

部屋で段ボール箱に入れて置いたら、身動きも出来ないはずの子が、逃げ出して玄関の土間の
隅にいます。

そんな事を三度も繰り返したので、帰りたいのだと思い、母親の居るはずの元いた所に戻しに、
深夜の2時に家を出ました。
   



  私とミナコとの出会い

デブちゃんが、キジ猫のミナコを戻しにいってた夜、私は仕事で居ませんでした。徹夜でした。
翌日の夜12時頃帰宅した私は、昨日の出来事をデブちゃんから聞きました。

仕事で疲れていましたが、なぜかそのキジ猫に興味がわき、二人で見に行ったら道路の真ん中で、
腹這いになってこっちを見つめていました。

近ずいても逃げずに、じっと私を見つめています。目で何かを言っていると感じたその時、
うちの子になるか? と言って抱き上げていました。

     



昨夜、何度も逃げ出た段ボールにおとなしく入っています。自分の運命を悟ったのでしょうか。

ニャーが亡くなってから半年、ミナコが我が家の猫になりました。
それからすぐに、母猫も何処かへ行ったのか、見かけなくなりました。

ニャーが居なくなってからペットロスで、家の中では息苦しくて、外へ出てやっと息が出来る
ようになったり、ニャーを思い出して泣くと鼻がつまり、やはり息が出来ない状態で苦しかっ
たのが、ミナコが来てくれたおかげで、気がまぎれました。

ニャーがミナコをよこしてくれたと思っています。

3年後の話です。ミナコが生まれた空き家の隣の人から、

 『お姉さんありがとうね、あの猫、お宅で保護してくれていたんだってねー。
  あの猫には、私も心が痛んでいたのよ。家に犬が居るし、せめてしてやれたのは、
  太陽の光が当たらないように、日陰に置いてやる事だけだったけど、
  いつの間にか日のあたる所へ動いて行ってるし(7月の真夏日の頃)、
  てっきり死んだと思っていたので、気持ちがすくわれたわ』
と言われた事があります。

もう一つの後日談、片目のふくれ上がったお岩さん猫は、近所のマンションに住む方が保護されて
いたそうです。
        


  ミナコのニックネーム

生命力のあった子なのでしょうか、あれから11年、
これといった病気もせずに元気で居てくれます。

母とミナコが、近所を夕方に散歩するのが日課だった時(おばあさんと散歩する猫で、
一時有名になりました)、あちらこちら臭いを嗅いで、寄り道を(家と家の隙間に入る)
しながら歩くので、待ちくたびれる母は、何度もミーちゃんやーぃ、ミーちゃんやーと呼びます。

それを聞いていた近所の小学生の女の子は、ミナコの名前がみーちゃんやーだと勘違いしたことが
ありました。そして、ミナコのもう一つの呼び名になりました。ミーちゃんやのミーちゃんと。

 
清子が我が家に来てからずっと、面倒を見てくれたミナコ   
  ミナコはやきもちやき

デブちゃんが外で植木の手入れをしていると、散歩中の犬が寄ってくるので、触って可愛がって
いると、ミナコがやめろとばかりに、ニャーニャーと大きな声で鳴きます。

また、知人と立ち話をしていても、やはり鳴いて早く切り上げろと言っているようです。
長話の付き合いの時は本当にたすかると、デブちゃん。

みなさんは、あー、ミーちゃんごめんね。やきもちやいてるよ〜。ごめん、ごめんと言って
早々に切り上げてくれますので。

  


ミナコは、家族が寝ているときは猫用の出入り口ですが、起きている時や昼間は、
人間用出入り口の方が好きなので、玄関の内から、外から、大声で鳴いて呼びます。

日中、の出入り口から帰ってくる時は、大きな声でニャオンーと2度鳴いて、
デブちゃんが部屋にいるか確認します。
『いるよ!』と言うと近く迄来て、ニャッ、ニャンッ!とただいまを言います。

反対に出かける時は、ニャ〜、ニャ〜と鳴いて、私達を呼び、ドアを開けてやると、
ニャン、ン、ニャーとか、エン、エンーと鳴きながら出て行きます。
言ってくるね!という感じに聞こえます。

色々と鳴き分けて、自分の気持ちを表現します。5匹とも、それぞれに違った鳴き方です。





ミナコの写真集(制作途中ですが)